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CCUS第二幕!
「建通新聞」にキャリアリンクの記事掲載

建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録技能者数が順調に伸びている。1月末現在、登録技能者数は81万人に達した。全国の建設技能者のおよそ4人に1人が登録を終えたことになる。CCUSは、登録者を増やし認知度を高める「第1段階」から、使い勝手を良くし、さらなる普及と確実な就業履歴の蓄積を目指す「第2段階」に移りつつある。 そんな中CCUSをめぐる新しい試みのひとつとして、「スマートフォンや顔認証を使った就業履歴の蓄積」を行う弊社「キャリアリンク(careerlink)」を「建通新聞」に紹介頂きました。
【以下、2022/03/10建通新聞 東京版 掲載記事より】

民間連携で多様化する入退場サービス

CCUSを活用した技能者の処遇改善は、技能者のキャリアを的確に把握し、技能を経験に応じて賃金を支払うことで実現する。そのためには技能者の就業履歴を確実に蓄積することが何よりも重要だ。
そこでCCUSでは、民間システムと連携してさまざまな入退場サービスを利用できるようにしている。=下記表参照。この中には、カードリーダーの他にも、ORコードリーダー、顔認証などにより就業履歴が蓄積できる機能(デバイス)がある。
そのうちの1社、コムテックス(富山県高岡市、後藤敏郎社長)が提供する「キャリアリンク」という入退場サービスは、携帯電話を使って就業履歴を蓄積するものだ。昨年、カードリーダーの設置が難しい中小規模の工事現場で国土交通省と現場実証を実施。延べ約100現場で顔認証を含めた入退場サービスの導入効果を検証し、CCUS登録拡大につながる効果を確認した。
現場実証に当たり、カードリーダーを利用している事業者の9割近くが「カードリーダーを運用しにくい現場がある」とアンケートで答えた。具体的には「現場にカードリーダーの保管場所がない」(81.3%)、「電源・ネット環境がない」(68.8%)、「契約から着工までの期間が短く設備の準備が間に合わない」(50.0%)、「常駐の管理者を配置できない」(43.8%)―などがその要因である。

民間連携で多様化する入退場サービス 民間連携で多様化する入退場サービス

実証実験の終了後は、携帯発信による入退場サービスについて約7割の事業者が「カードリーダーが運用しにくい現場での導入は有効」と回答。過半数が「カードリーダーを使える現場でも使いたい」と答えた。現場条件にかかわらずカードリーダーに代わる手法として有効と考えたようだ。
1月末現在、CCUSの登録技能者は81万人に達した。とは言え、カードタッチ数は1ヵ月当たり200万件にとどまり、登録技能者の約4割が就業履歴を蓄積するためのカードタッチの経験がないことも分かっている。課題解決に向けて、使い勝手の良い入退場サービスが求められている。